社長就任祝いに適切な品物とは。社長就任祝いのマナーと基礎知識

会社の体制が変わる新社長の誕生は、企業にとって非常に重要な出来事です。そんな大切な門出を祝して贈る社長就任祝いは、贈り先の企業のみならず贈り主である企業にとっても大事なもの。社長就任祝いの贈り方ひとつで、今後の企業間の関係性に影響がでると言っても過言ではありません。

 

とても大切な社長就任祝いには、何を贈るのが最適なのでしょうか。数多くのギフトがある中で社長就任祝いの際に重宝されているのが胡蝶蘭です。なぜ、胡蝶蘭はこれほど人気があるのでしょうか。

 

今回は、胡蝶蘭が贈り物として最適とされる理由から、社長就任祝いの贈り方、相場額、マナーやタブーまで詳しくご紹介していきます。

 

企業間の関係をより良好なものとできるように、社長就任祝いを贈る際のマナーをしっかりと身につけていきましょう。

 

なぜ胡蝶蘭が社長就任祝いに最適なのか

 

数多くのギフトや花がある中で、なぜ胡蝶蘭は社長就任祝いとして用いられることが多いのでしょうか。その理由は主に2つあります。

 

1、縁起が良い

 

まずは、何と言ってもその縁起の良さです。胡蝶蘭は花言葉に「幸福が飛んでくる」という意味を持っており、新社長が就任して新たな門出を迎える企業のさらなる飛躍を願うという意味を込めて贈答花としてよく用いられます。また胡蝶蘭が鉢植えされていることも縁起が良いと言われる要因の一つで、鉢植えには「根付く」という意味があるため、会社の業績を磐石なものとして根を張って長く活躍してほしいという意味も込められており、二重に縁起の良いものとされています。

 

 

2、見た目が華やかで飾りやすい

 

社長就任祝いに贈られた贈答花は、企業の窓口となる玄関やエントランス等に飾られることになります。胡蝶蘭は1本の花茎に何輪もの花が連なっており見た目が非常に豪華で華やかなだけでなく、花粉や香りがほとんどないため、匂いを気にする飲食店や病院などにも置いておくことが可能で、会社の業種を問わず飾りやすい花となっています。

また、花は一般的に枯れるのが早くその美しい見た目を楽しめるのは1〜2週間程度となっていますが、胡蝶蘭は上手に育てれば1~2ヶ月間は花が枯れることはなく、日持ちがするため長い期間飾っておくことが可能です。

 

 

3、会社の価値のアピールにつながる

社長就任祝いの数は取引先企業の多さを示すことにもつながります。人目につきやすい場所に飾っておくことができる胡蝶蘭を通して、取引等で訪れた訪問客にも多くの企業から信頼を得ている会社だと示すことができ、会社の価値をアピールすることができるのです。

また、通常社長就任祝いに贈られる胡蝶蘭には贈り主の会社名が記された立て札が添えられているため、贈り先の会社が胡蝶蘭を飾ってくれることで、会社を訪れた不特定多数の人々に自然と贈り主である自社の会社名をアピールすることができます。胡蝶蘭は贈り主と受け取り主双方の会社の価値を高めることができる贈り物なのです。

 

開店祝い お返し

胡蝶蘭は、社長就任というめでたい出来事を祝うのに相応しい縁起の良さと華やかな見た目を兼ね備えているだけでなく、不特定多数の企業に向けて双方の会社の価値をアピールすることにもつながるというメリットを持っているため、社長就任祝いに最適とされているのです。

 

 

社長就任祝いの胡蝶蘭の贈り方

 

胡蝶蘭を贈る際には、祝福の文言を記した立て札や、メッセージカードを添えて贈るのがマナーとされています。

 

社長就任祝いのようなビジネスシーンでのお祝い事を行う際は立て札には木札を用いるのが一般的とされており、就任に対する祝福の言葉と、贈り主である自社の会社名、贈り先である取引先の会社名を記します。立て札を利用することで、お祝いの気持ちを伝えられるだけでなく、贈り主がはっきりとわかるため自社のアピールにもつなげることができるます。

 

 

立て札の書き方については、右から順に

・祝福の言葉 贈り先名   贈り主名

・贈り先名  祝福の言葉  贈り主名

を記す、2つのパターンがあります。

 

 

祝福の言葉には「祝  就任」「祝  御就任」「祝  御昇進」「就任御祝」などを用います。

 

 

贈り先名には「会社名 役職名 名前」を記すことになりますが、この際に気をつけなければいけないのが役職名の書き方です。会社によって社長の呼び方は異なり、「代表取締役社長」「取締役社長」「代表執行役社長」「CEO」など様々な呼ばれ方をします。また、「代表取締役社長」と「CEO」等役職を兼務していることもありますので、新たに就任する役職を間違えることがないように、確認はしっかりと行ってください。当然、名前についても、名前間違いや、漢字の間違いなど失礼にあたることがないように、再度確認を行った上で立て札を発注しましょう。

 

 

贈り主名にも贈り先名同様に「会社名 役職名 名前」を記します。贈り主名に関しては、

立て札の文字のバランスを考慮して、会社名のみや名前のみの記載でも構いません。

 

 

立て札記載例

・祝 御就任 株式会社●● 代表取締役 ●●様 株式会社△△ 代表取締役 △△

 

 

メッセージカードは、ビジネスシーンではあまり用いられることはあまりなく、親しい人物の社長就任の際に用いることが多くなっています。メッセージカードは「贈り先名 祝福メッセージ 贈り主名」の順番で記すことが一般的です。祝福のメッセージを書く際は、文字数を割いてカードいっぱいに文章を書くと読みにくくなりますので、「就任おめでとうございます。今後ますますのご活躍と貴社のご発展を心よりお祈りいたします。」と言ったように、就任のお祝いと簡単なメッセージを二文程で記すと良いでしょう。また、メッセージには変化や衰退を表す忌み言葉や否定的表現を使うことは厳禁とされていますので注意してください。

 

 

 

 

社長就任祝いの胡蝶蘭の相場

 

胡蝶蘭と一概に言っても、サイズや輪数、本数によって値段は大きく異なるものです。社長就任祝いには、一体どれくらいの値段の胡蝶蘭を贈ると良いのでしょうか。

 

 

社長就任祝いにかける値段は、贈る相手との関係や会社の規模によって決めると良いでしょう。

 

相場額は社長に就任する人物が

・取引先企業の場合   30,000~50,000円(通常の取引先)

50,000円~(主要な取引先)

 

・会社の上司の場合   20,000~30,000円(会社の仲間複数人と共同で贈る場合)

10,000~20,000 (個人で贈る場合)

 

・同僚の場合      10,000~20,000円

 

 

会社が

・個人経営の場合    20,000~

・法人企業の場合    30,000~50,000円以上

(ただし、大企業の社長に就任する場合は100,000円以上のものが贈られることも少なくはありません。)

 

相場額より安すぎるものを送るのはもちろんのこと、高すぎるものを送るのことも相手に気を使わせてしまうため、失礼な行為にあたります。社長就任祝いを贈る際は相場額を参考に、相手の立場や会社規模に見合った額の胡蝶蘭を選ぶことが大切です。

 

 

社長就任祝いを贈るタイミング

 

社長就任祝いを贈るタイミングは、一般的に新社長就任当日~1週間以内が良いとされています。就任当日に送るのが最も良いとされていますが、就任から1週間以内であれば失礼にあたることはありません。カレンダーで六曜もしっかり確認し、縁起の良い日を選ぶのも大切なマナーです。うっかり縁起が悪いとされる仏滅の日に送ってしまっては、相手の心象を悪くしてしまいます。

 

 

また、就任式が開催される場合は、就任式の開催時間に間に合うように贈る必要があるため、前日や遅くても当日の朝には届くように手配を行いましょう。就任式当日は企業の繁忙が予想されるため、時間に余裕を持って届けると、より好印象を与えることができます。就任式が行われる際は会社宛てではなく、就任式が行われる会場宛てに届けることが一般的となっていますが、念のため相手企業に届け先を確認した上で配送先を決定することをおすすめします。就任式の有無や開催時間をしっかりと確認し、適切なタイミングで社長就任祝いを届けましょう。

 

 

また、就任祝いの送り忘れを防ぐため、できるだけ早く送ってしまおうと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、社長就任前に就任祝いを贈ることは前任の社長に対して失礼にあたる行為であり悪印象を与えることになるので絶対に控えてください。

 

 

就任祝いを贈る際は、正式に辞令が出たことを自分の目で確認してから行うことも大切です。辞令は会社都合により変更となることもあり、確認を怠ると不適切なタイミングでの就任祝いの発送に繋がってしまう可能性がありますので注意しましょう、

 

 

もう1点注意しておかなければいけないのが、注文のタイミングです。人事異動は多くの会社が決算期に合わせて3月や9月に行うことが多く、この時期には社長就任祝いとして胡蝶蘭の注文が集中しやすくなっています。通常は指定日配送や当日配送に対応してくれる店であっても、注文数によっては希望通りの配送を行ってもらうことができない可能性もありますで、人事異動時期の就任祝いの注文は早期に済ませておくことをおすすめします。

 

 

社長就任祝いのマナー・タブー

 

社長就任祝いを贈ることは今後のビジネスを行なっていく上でも非常に重要となり、マナーをしっかりと守った対応で相手企業に好印象を与えることができればビジネスチャンスにつながることもあります。反対にタブーを侵してしまうと、企業間の関係が壊れビジネスに悪影響をもたらすこともあります。自分では気づかないうちに失礼な行為を行ってしまうことがないように、社長就任祝いを贈る際のマナーやタブーについてしっかりと理解しましょう。

 

 

  • 社長就任祝いの有無の確認

 

大切な取引先企業において新社長が誕生する際は門出を祝して社長就任祝いを贈ることがマナーです。しかし、時には社長就任祝いを贈ることがマナー違反となるケースがあります。社長就任祝いを贈る必要がないケースとは、一体どのような時なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

 

・前任者の不幸による社長就任

新社長が誕生する背景には会社の様々な事情があります。中には、前任の社長がお亡くなりになられたことにより、新しい社長が誕生するケースもあります。このような場合は相手企業は喪中となり、祝い事の際に贈る社長就任祝いを贈る行為は失礼であり礼節をわきまえていないとみなされますのでやめましょう。

 

・就任祝いを辞退している

会社や本人の意思により、就任のお祝いを辞退していることがあります。このようなケースでは会社に送られてくる社長就任案内にて辞退の旨を報告していることが多いので、社長就任案内の内容は隅々までしっかりと確認しましょう。

 

 

  • 胡蝶蘭を選ぶ際のポイント

社長就任祝いの有無を確認し、お祝いを送っても問題がなければ、贈り物を選定していきましょう。今回は、社長就任祝いに欠かすことができない胡蝶蘭を選ぶ際に、注意するべきポイントをご紹介します。

 

・会社規模に適した胡蝶蘭を選ぼう

 

社長就任祝いの胡蝶蘭を選ぶ際、何を重視して選んでいますか。「お世話になっている企業なので、少しでも大きくて豪華なものを贈ろう。」そう考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、必ずしも大きくて豪華であればあるほど相手に喜ばれるとは限りません。

 

会社の広さや規模をしっかりと考えた上でサイズ選択を行わなければ、贈られた企業が飾り場所や置き場所に困る可能性もあります。胡蝶蘭の目安となる大きさをご紹介しますので、就任祝いとして贈る際に参考にしてください。

 

胡蝶蘭の花の大きさは3種類あり、大きいものから大輪系、中大輪、ミディと分類されています。

 

・大輪系

高さ    約80~100㎝

横幅    約60~80cm

 

大輪系は大きな花が魅力的で豪華な見た目をしておりサイズもとても大きいため、会社の規模が大きい大企業の社長就任祝いの際に用いられることが多くなっています。

 

 

・中大輪

高さ    約60cm~80cm

横幅    約40cm~60cm

 

中大輪は大輪系に比べてひとまわりほど小さく飾りやすいサイズな上に見た目華やかで非常にバランスが良いため、社長就任祝いだけでなく大切な人への贈り物としても重宝されています。

 

 

・ミディ

高さ    約40cm~60cm

横幅    約30cm

 

ミディはとても小ぶりでかわいらしく部屋にも飾りやすいため、社長主任祝いの様なビジネスシーンではなくプレゼントとして選ばれることが多くなっています。

 

 

・本数は奇数にする

 

続いて胡蝶蘭の本数を決める際のポイントですが、胡蝶蘭の本数に関しては特に決まりがあるわけではないので、相手企業の規模に合わせて適切なサイズになる様に本数を選んでいくことが大切です。ただし、本数を偶数にするのは避けましょう。なぜなら、2で割り切ることができる偶数は、別れを暗示し祝い事には不適切だとされているためです。

 

 

胡蝶蘭の販売本数は1~20本と幅広く展開されていますが、通常社長就任祝いの際には3~5本立ちのものが用いられることが多く、大切な取引先や大企業への就任祝いには7本立ちと、とても大きくて豪華なものを贈るケースもあります。

 

 

・胡蝶蘭の色は何色でもOK

 

お祝い事の際に贈る胡蝶蘭といえば、白色が定番となっており白色以外を贈ってはいけないと考えている方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

胡蝶蘭は非常にバラエティ豊かな色が揃っており、白色、ピンク、黄色、ブルー、パープル、グリーン、オレンジなどがあります。赤白リップと呼ばれる花びらが白色で、中央部分が赤色と2色からなる可愛らしいものもありますよ。

 

 

販売形態も1色のみの販売ではなく、白色とピンク色の胡蝶蘭を組み合わせるなど、異なる色を組み合わせたミックス胡蝶蘭も販売されています。

 

贈る相手の好みに合わせた胡蝶蘭を贈れば、より喜ばれるかもしれません。

 

 

マナーを守った対応で会社の新たな門出を祝おう

 

新たな社長の誕生は企業にとって大切な出来事であるだけでなく、社長就任祝いを贈る企業にとっても今後のビジネスを占う上で大切になってきます。より良好な関係を築くために、マナーを守った対応で新社長に好印象を与えましょう。

 

 

好印象を与えるのに最適なの贈り物となるのが、ご紹介した胡蝶蘭です。胡蝶蘭は見た目が華やかで飾りやすいだけでなく、会社のアピール効果も兼ね備えているので贈り物として大変喜ばれます。

 

 

社長就任祝いを準備する前に、前任者の不幸や社長就任祝いの辞退が行われていないのかということを必ず確認しましょう。贈り物を選ぶ際は適切な相場額であるのか、贈り物のサイズは会社の規模に適しているのかをしっかりと考えてください。胡蝶蘭を送る際は、立て札を添えることも忘れてはいけません。立て札に記される会社名や役職、氏名に誤りがないかも再度確認しましょう。特に、役職名は「代表取締役社長」「取締役社長」「代表執行役社長」「CEO」など会社によって様々な呼び方があるので注意が必要です。

 

 

届けるタイミングは、就任当日の午前がベストですが、やむを得ない事情で当日に届けられない場合でも1週間以内には必ず届けましょう。また、就任式が行われる際は、会社ではなく就任式会場に届けましょう。届け先が不安な時は、直接相手の企業に届け先を伺うことで配送ミスを防ぐことができます。

 

最良の形で社長就任祝いを行い、大切な取引先企業の新たな門出を祝いましょう。